どうも間嶋コタローです!
星野源さんの『よみがえる変態』を読んでの感想です。
先日、久しぶりに本を買ってから何日経ったのか。勢いよく読み進めていたものの、次女が家のどこかに隠すという荒業を見せ、大人でも見つけられずに間が空いてしまいました。
昨日、ふと次女が何食わぬ顔で手に持っていたので、結局どこに隠れていたのかもわからず。ただ見つかった安堵と、読みたいのに読めなかった気持ちが爆発し、一気に読み終えました。
以下感想です。
感想
ここはこういう意味なんかな?みたいな、こちらの想像はほとんどする必要がなく、すっと入ってくる、受け入れられる。それがエッセイの好きな所である。
その人の生き方を書いてあるので、書いてあることが正解だ。
あらすじ
この星野源さんの『よみがえる変態』のあらすじは、
超絶多忙 → クモ膜下出血 → 手術 → 乗り越える → 動脈瘤の再発 → 手術 → 乗り越える(再発率は健康な人よりも低いと言われたそう)→ その後
死にかけた星野さんが、この時間は大切だったと思えるまでのことが書かれてある。
超絶な苦痛を伴いながらも、下ネタも交えて、出来る限り中和させようとしてくれているが、病院勤務の経験がある僕は、その苦痛が痛いほど伝わる。
それでもクスッとさせてくれる、星野さんの文章に引き込まれる。
死を身近に味わい、そこから復活した人は、見ている世界が違うのだと思う。
僕みたいな平和ボケした人よりも、より、現実を見るようになるのか。
まぁ一生わからないと思う。
メインはくも膜下出血になってからの病院でのお話になるが、前半は体を壊してしまうまでの多忙な生活が書かれている。
こんな人におすすめ!
人生に迷っている人が、指南書として読むものでもなく、幸せとは何か?とかそんなことを教えてくれる本でもない。
もっと根本的な何か。
『生きることはこういうことなのかなぁ』的なそんな本だったと思う。
モチベーションが上がるとか、何かやるべきことが見つかるとかでもない。
ただ今の生活を少し振り返る時間が持てて、少し肩の力がフッと抜ける、そんな本です。
久しぶりに読んだ本が、この本でよかったと思うと同時に、いろんな本を読んでみたいなぁと思わせてくれるだった。
普段本を読んでいない人が、一回読んでみようかなぁと思った時に読むにはすごく合ってると思う。
文庫本であるので、是非お試しあれ。
線を引いた言葉 (※ネタばれ注意)
思わず線を引いてしまった言葉を少し紹介していきます。
共同体ありきで選択しているわけではなく、個人でそれを発案し選択している。
しかも、劣等感からの開き直りではなく、ルサンチマンの開放でもない。
群れに属することもしないが他人を遠ざけることもない。
ただ自分が決めたことを、選んだことを生きている。ただそれだけだ。
P.57~58より
これ、星野さんが、神木隆之介さんを見て感じたことなんですけど、僕が理想とする生き方そのままなんですよ。こうやって書くんや!と思いましたね。プロはすごいなぁ。
僕は、『流行りに流されないようすること自体が、もう流行りに流されてる』と表現していたけど、明らかに星野さんの表現はしっくりきますもんね。すごいなぁ。すごいなぁ。
何かを伝えようとするだけでなく、特に言いたいことはないが気持ちよく息を吸うように文章を書く
P.195より
これはあとがきで出てくる言葉なんですけど、肩の力入れて、毎日更新をしようとしていた僕は、この言葉で少し肩の力が抜けました。そういうことですよ!
「世の中はいい感じになどならない」ただ自分が面白いと思うことを黙々とやっていくしかないのだと。
彼(過去の自分)が必死にもがきながら前に進んでバトンを渡してくれたから、今がある。
P.195~196
ここでも自分で考えて、行動するしかないのだと。世の中にはあまり期待はしません。
そして、過去の自分が今の自分にバトンを渡す。今の自分が、未来の自分にしっかりとバトンを渡せるようにしないと。
これからも、色んなエッセイ本読んで、感想を書いていこうと思います。
あくまでも、自分の為に。
おわり