どうも間嶋コタローです。
僕の中で【幸せそうなおじさん第1位】【見てるだけで楽しくなるおじさん第1位】のひろゆきの新作『1%の努力』を読んでみた。
※以降もみんなと同じように ”ひろゆき” と呼ばせて頂く
早速だが、カバーのそでにはこう書かれてある。
時間に追われ、将来の心配をし、
みるみる「つまらなくなっていく」大人たちへ
ドキッとしたよ。
僕は社会人を10年間やってきて感じる周囲の人の印象は、ひろゆきのような考え方が逆に「つまらない」と思っている人が多いということ。
そんな社会は僕にとっては生き辛かった。何とかやり過ごせるだけの愛想は持ち合わせていたので、仕事はできない奴だったがやってこれた。でも、周囲の人より普通や常識と言われていることにパワーを使う。
やっぱり(基本的には)一人でいる方が楽だ。
コロナの影響で、家にいることが苦にならないし(公園で多少体を動かせれば)、むしろコロナのせいで、1カ月ぐらい家に籠りたいとさえ思う。マジで出勤停止にならへんかなぁ…
こんな人は読めばいい
この本は…
何をやっても続かない自分、
上司に何も言い返せない自分、
何もやる気が起きない自分、
失敗が怖くて行動できない自分、
行動しているけどなぜか結果が出ない自分、
今の社会に付いていけなくて劣等感がある自分、
そんな自分に落ち込んでいる人たちの心に響き、考え方・方向性を修正するきっかけになると思う。
ひろゆきの言葉は優しくてちょっと泣ける
僕は以前から、子供部屋おじさんではないものの、ひろゆきのyoutubeをずっと聴いていて、大抵の逃げや言い訳じみた質問に対して、はぐらかす(ド本質を言ってるだけだが)パターンが多いが、時々本気で答えてくれることがある。それは幸せについて語る時だ。
なぜこんなに不幸そうな人が多いのか。もっと簡単に幸せになれるのに。そんなメッセージを受け取りながら、youtubeの録画を見ている。
youtubeで出た話
●企業のCMを流すより、車いすを全国に寄付した方が、良い宣伝になのになぜしないのか?あいつらバカだからわかんないんだよね、ハハハハハ!
●ワニの話では、別に悪いとは思わないけど、もっと気持ちよくお金を払ってもらったらいいのに…
●マスク2枚配布は別に良いけど、国民を騙そうとしてる魂胆が嫌…
●何でお金がなくて自殺するの?生活保護もらえばいいじゃん!
世の中の『一生懸命を向ける対象』が間違っていて不幸になっているのではないかと。
「軌道修正すれば幸せになるんじゃない?」みたいな。
ひろゆきは自分の幸せを第一に考えながら、みんなが幸せになれる方法を知っている人だ。
「人を騙して幸せになるのは違うよね!」と。それらのことを子供部屋おじさんにも分かるように説明してくれる。
ひろゆきに対して「変わり者だ!」みたいな捉え方をしている人も多そうだけど、僕はみんながちょっと幸せになる方法を提示してくれているように感じる。
ひろゆきの《幸せとは何か?幸せになるには?》みたいな話にはいつも優しくて泣けてくるんですよね。マジで。
「自殺しちゃダメ!」と言っても、「簡単に言うな!」と批判されるひろゆき。
ひろゆきの考えをいったん受け入れて考えることができるかどうかで、自分の心の余裕がわかりそうな気がする。世の中の大人は余裕がなさそう。
この本は、パンパンになった心の空気を少し抜いてくれる、余裕を作ってくれる、そんな内容になっております。
【1%の努力】は、コロナで自分を見つめ直す機会が増えて、人間の嫌らしい所がバンバン出てきている世の中で、この本は必要になる。まるで図ったかのようなタイミング。
幸せの総量を増やす方法
大テーマは『 《幸せの総量》を増やすには? 』である。
この本は、7つのエピソードから、幸せの総量を増やす【考え方の考え方】を教えてくれる。
7つのエピソードのテーマはこちら…
1.前提条件
2.優先順位
3.ニーズと価値
4.ポジション
5.努力
6.パターン化
7.余生
各テーマごとにエピソードがあり、ひろゆきがどんな環境で育ってきたのか、生い立ちが書かれてある。youtubeでは語られていない話もたくさんあったので、普段YouTubeを見ている人も存分に楽しめると思う。
決して相手を陥れる、騙す、打ち負かすなど、相手を落として自分が上に立つ方法は書かれていない。世の中が大好きな相対評価を上げる方法ではない。
あくまでも”自分の中で”落としどころを見つける、自分の中での解釈だったり、自分の中での幸せを手に入れる為の方法が書かれている。
『顔よりも考え方を整形しよう。』
(P.206)
どんよりした、ウソか本当かわからない情報過多の世の中で、いつの間にか、身の丈に合わない程に上げれられていた幸せのハードル。生きにくいに決まってる。
生きにくい、でも自分の意見を言う勇気はない。自分は何てダメな奴なんだろう。
そんな人にはもってこいだと思う。自殺を悩んでいる人は考え直すんちゃうかな?とさえ思う。
幸せになるハードルを少し下げてくれる。
心理学の授業よりも、アンガーマネジメントのセミナーよりも、行動経済学的な本を読むよりも、人間の嫌らしさ、欲、言い訳したくなるポイント、弱さ、嘘、きれいごとなど、ひろゆきは全てお見通しだ。
今の生活に何となく違和感がある人は、読み終えた時にスッキリするはず。
僕は読んだ後、気持ちが軽くなり、よく眠れた。睡眠の質が上がる。
ちなみに、ひろゆきの優先順位の最高は【睡眠】である。
自分が日々、どれだけ余計なことを考え、その余計な事に悩まされているか。
アホらしくなる。
世の中は『必要以上』が招く問題が多い。
この本は、出来る限り余計な物を削ぎ落して、シンプルに、かつ本質を教えてくれる。
自己分析の方法
自分がどんなタイプの人間かを見極める、自己分析の仕方も教えてくれる。
皆に共通する「これをやれ!」というものは書かれておらず、「自分のタイプに合わせてやり方を変えていかないと上手くいかないよ!」と。
まずは自分のタイプを知ることが大切。
「世の中には、いいタイプと悪いタイプがあるのではない。自分のタイプと合うことができる人と、合わないことをする人がいるだけだ。」(P.243)
ひろゆきは『弱者の味方』と言ってくれているが、情報弱者、読解力がない人々には反感を買う。また屁理屈とか斜めからとか言われるけど、ひろゆきは真っ直ぐだ。真っすぐ過ぎるのが仇となり、腹が立つ人には、めちゃくちゃ腹が立つのだろう。
ありきたりな理想論ではない。
現実をちゃんと見る。自分をちゃんと見る。まずはそこから。
最後に
言葉をあまり知らない僕は、いつも単語を調べながら読んでいる。
この本は、それがほとんどなかった。その点も優しい。
行間や余白もゆったりしていて優しい。
そして、なぜか紙質もやわらかい。開きやすい。結果、優しい。
幸せの総量を増やす。読み終わった時に肩の力がスッと抜ける感じを是非味わってほしい。
この本は、どんな保険よりも精神安定剤になる。
心のベーシックインカムであり、生活保護だ。
一家に一冊いかがですか?
妻にも薦めたが、「帯の人胡散臭いな。また読むわ」とお決まりの社交辞令で終了した。
おわり